枚方近鉄のことで思い出しましたが、筆者が高校生だった時、1階の音楽・レコード・CDショップでレコードを取り寄せで注文したことがあります。
それは、プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番。
当時、筆者はプロコフィエフにはまっていて、NHK-FMからピアノ協奏曲第3・5番や交響曲第5番などをカセットテープに録音して何度も聴いていました。それで、ピアノ協奏曲第2番なども聴いてみたくなったが、あまり演奏される機会は多くないようで、なかなかNHK-FMで聴くことができず、思い切って少ない小遣いを使ってレコードを買うことにしました。
ただ、枚方近鉄1階のレコードショップ店頭にもプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番のレコード・CDは売っていなくて、取り寄せで注文してみました。1~2週間ほどして、お店から電話があり、楽しみにして商品を受け取り、聴いてみると、これまたはまってしまいました(笑)
特に第2楽章(スケルツォ)が一気に駆け抜けていくような旋律で面白く、慣れない人が聴けばびっくりするかもしれません。第1楽章はラフマニノフを思わせる濃厚な曲だが、どちらかと言えばピアノが主導する形、特に展開部においてオーケストラは完全に沈黙するという点では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番の第2楽章前半と共通していると言えます。第2協奏曲を書いた時期がロシア革命前後の1913年で、1918年にプロコフィエフがアメリカへ亡命したという歴史は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を書いていた事情とどこか似ているのも興味深いです。