津山線の岡山-津山間を走る
快速〔ことぶき〕。
かつて、岡山-鳥取・倉吉間に急行〔砂丘〕が津山線・因美線経由で運転されていました。国鉄末期以降、全国的に急行列車が削減・衰退する中、この〔砂丘〕はまとまった本数を維持し岡山・鳥取の陰陽都市間連絡の機能を立派にこなし、数少ないグリーン車連結のキハ58・65系急行列車として貴重な存在でした。
しかし、智頭急行開通後、1997年より岡山~鳥取間連絡の優等列車は、智頭急行経由の特急〔いなば〕に代わり、〔砂丘〕は惜しまれながら廃止されました。
ただ、〔いなば〕は津山市を経由しないので、岡山駅から県北部の主要都市である津山への速達列車の確保が問題となりました。そこで、津山線の岡山-津山間に快速〔ことぶき〕が登場することになりました(本来なら全て〔ことぶき〕にしてしまえばよさそうなところ、1往復だけ同区間に急行〔つやま〕も残りました)。
〔ことぶき〕という名称は、津山線に
金川、福渡、誕生寺、亀甲
という、縁起の良い駅名が並んでいることに由来しています。
〔ことぶき〕の運用車両は一般型気動車キハ47ですが、設定当初急行〔砂丘〕の代替であることから、一部指定席が設けられました。しかしキハ47のような車両で指定席というのは評判がよろしくなく、2001年に指定席扱いを取りやめました。
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急行〔つやま〕
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