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2015年 11月 13日
1985年3月14日国鉄ダイヤ改正は東北・上越新幹線上野開業、特急列車大増発、地方都市圏への国電型ダイヤ導入など明るい話題の裏側で、急行列車や長距離普通列車削減廃止といった影の部分も目立ち、2年後の国鉄分割民営化をにらんだ動きだったと言われる。私個人的に、このダイヤ改正は急行列車および長距離普通列車の削減によりローカル線切り捨ての方向づけを印象付けることになったことが、今でも気になる。
そこで、1985年3月改正前後の関西本線のダイヤ変遷についてレポートしてみたい。 関西本線は建前上、名古屋と大阪の二大都市を結ぶ主要幹線だが、東海道本線および新幹線のほうに優先的に設備投資され、ずっとローカル線のまま放置されてきた。現在、関西本線には優等列車は紀勢本線直通を除いて皆無で、途中の亀山・加茂で乗り換えが強いられる。それでも、東海道本線だけでは列車本数増発に対応できないことから、戦前および終戦直後に関西本線経由の名阪間直通優等列車(準急「かすが」、および東京-湊町(現・JR難波)間直通の寝台急行「大和」も運転)も設定された。しかし、1959年に近鉄の名阪直通特急運転開始後、「かすが」の利用客は急減、1963年の新幹線開業がこれに拍車をかけ、関西本線はますます衰退してゆく。1973年の奈良-湊町間電化後、関西本線全区間を直通する列車は廃止され、急行「かすが」も名古屋-奈良間のみの運行となる。ただ、その当時は本数削減までには至らず、下り3本、上り4~5本という信じられないほど多かった。しかし、1982年5月の名古屋-亀山間電化完成で、急行「かすが」は2往復に削減、1往復は快速に格下げとなる。 さて、1985年3月ダイヤ改正前の関西本線優等列車は、 特急「南紀」(名古屋-紀伊勝浦、伊勢線経由) 3往復 (キハ80系) 急行「紀州1号」「かすが1号」「平安」(名古屋→紀伊勝浦・奈良・京都、亀山経由) 急行「紀州4号」「かすが4号」「平安」(紀伊勝浦・奈良・京都→名古屋、亀山経由) 急行「紀州3号」「かすが3号」(名古屋→紀伊勝浦・奈良、亀山経由) 急行「紀州2号」「かすが2号」(紀伊勝浦・奈良→名古屋、亀山経由) 急行「志摩」(京都-鳥羽) 1往復 快速(名古屋-奈良) 1往復 (以上キハ58・65系) という陣容だった。「かすが」は名古屋-亀山間「紀州」と連結、さらに1往復のみ名古屋-柘植間「平安」と連結するというもので、特に「紀州1・4」「かすが1・4」「平安」は三層建て急行列車として有名だった。「志摩」は草津線・紀勢本線・参宮線経由で京都と伊勢志摩を結ぶため、関西本線においては亀山-柘植間という小区間を通るだけの脇役的存在だった。 なお、前年1984年2月改正までは、名古屋-亀山間に寝台特急「紀伊」も運転され、関西本線時刻表の最後の花を飾っていた。 1985年3月改正後、「紀州」は全廃、「かすが」は1往復だけになる。詳しい内容は、 特急「南紀」(名古屋-紀伊勝浦、伊勢線経由) 4往復 急行「かすが」「志摩1号」(名古屋→奈良)(伊勢市→京都) 急行「かすが」「志摩4号」(奈良→名古屋)(京都→伊勢市) 急行「志摩2・3号」(京都-鳥羽) 1往復 というもので、改正前に比べて随分寂しくなったものだ。特急列車(「南紀」)こそ3往復から4往復に増えたが、急行は大幅に削減されたことがわかる。また、名古屋-奈良間直通の「”かすが”崩れ」快速も廃止された。したがって、「かすが」1往復を除いて亀山で必ず乗り換えが必要となった。2年後の分割民営化の時に、亀山駅にJR東海とJR西日本の境界が置かれる。 一方、「平安」が廃止された代わりに、同じ草津線を通る「志摩」は2往復に増強されているが、内1往復は亀山-柘植間「かすが」と併結するという少々煩雑なものだった。 この改正で、名古屋-亀山間普通列車は113系から165系3両に変更され、一方朝夜時間帯木津-湊町間直通の快速電車が新設された。また、従来奈良-湊町間および桜井・和歌山線の103(緑色)・113系(赤帯)電車は阪和線の日根野電車区が受け持っていたが、前年の奈良・和歌山線全線電化完成により、南近畿を走る電車は日根野区だけでは手一杯となったため、新たに奈良電車区を開設、関西本線用の電車は同電車区に移管された。奈良電車区新設と引き換えに、キハ35系などの気動車が配置されていた奈良運転所は廃止され、亀山機関区に移管された。 非電化区間(亀山-奈良間)の気動車は、もとからキハ35系が多かったが、奈良・桜井・和歌山線など周辺路線の相次ぐ電化等により余剰となり、ロングシート車ゆえ陳腐化が目立つため、JR発足までに廃車がかなり進んだ。その代替に急行列車の廃止で余剰となったキハ58系がかなり使われるようになったため、普通列車利用客には有難い恩恵だった。ただし、キハ35系やキハ40系と連結されることが多く、冷房電源装置付きのキハ28が組まれる機会が少なかったため、全車両非冷房ということが多かった。 1985年3月改正後の関西本線の面白い列車は、奈良-伊勢市・鳥羽直通普通列車と、なぜか奈良発着になった臨時急行「紀州」ぐらいだろう。
by N-3899
| 2015-11-13 18:34
| 国鉄時代懐古
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