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2014年 04月 29日
南海高野線は、大阪市内(なんば)から堺東・金剛・河内長野・橋本などを経て聖地・高野山に至る路線。
橋本駅を境に路線の雰囲気が様変わりします。 橋本以北は大阪近郊の通勤路線で20m・4ドア通勤車が運用されていますが、以遠は急勾配・急カーブの続く山岳路線となってローカルムードが濃くなり、18m・2ドア車のみが乗り入れています。 なお、高野線の正式な区間は汐見橋-極楽橋間(岸里玉出で南海本線と交差する)ですが、高野山方面へ向かう列車はなんば駅発着なので、南海高野線とは通常なんば-極楽橋間の路線系統のことを表します。汐見橋-岸里玉出間は、通称「汐見橋線」で完全に分断された状態となっており、大阪市内の忘れ去られたローカル線と化しています。 さて、本題の南海高野線ですが、途中駅での接続他社路線を挙げていったら、意外な関係が浮かび上がります。 新今宮:JR大阪環状線・大和路線 天下茶屋:地下鉄堺筋線 三国ヶ丘:JR阪和線 中百舌鳥:泉北高速鉄道、地下鉄御堂筋線 河内長野:近鉄長野線 橋本:JR和歌山線。 地下鉄堺筋線は終日阪急京都本線(高槻市まで)・千里線と相互乗り入れを行っており、特に土曜・休日には南海沿線から京都観光の利便性を図って京都河原町まで準急が終日運行されています。 すなわち、南海高野線は阪急京都本線や千里線と実質的に接続していることにもなります。 河内長野で接続する近鉄長野線は、大阪阿部野橋駅(天王寺)から藤井寺・古市・富田林を経て終日直通運転が行われており、南海高野線とはライバルな関係とも言えます。南海・近鉄とも同じ狭軌なので、かつては河内長野駅でレールもつながっていたが、現在両社は完全に分離しています。 橋本で接続するJR和歌山線は、奈良県の王寺から高田・吉野口・五条などを通り、紀ノ川に沿って和歌山に至る長大ローカル線ですが、基本的に105系の普通列車オンリーで、大阪近郊区間大回り乗車では最大の修羅場となっているようです。 こう見ていくと、阪急京都線・千里線が、南海高野線を介して近鉄長野線やJR和歌山線と意外に近い関係で結ばれていることがわかり、興味深いものを感じます。 ついでに言うと、阪急京都線・千里線(新京阪)、JR阪和線(阪和電鉄)は、ともにもともと京阪電鉄と関わっていたことも知られています。 参考までに、汐見橋駅では、地下鉄千日前線・阪神なんば線、芦原町駅ではJR大阪環状線と乗り換えが可能です。 それから、阪急京都線と南海高野線の共通する点を一つ挙げると、沿線に高島屋の店舗が多いこと。 阪急京都線沿線には京都店(河原町駅)と洛西店(洛西ニュータウン内)、南海高野線沿線には大阪店(なんば)、堺店(堺東駅)、泉北店(泉北高速泉ヶ丘駅)がそれぞれ立地します。 ちなみに、高島屋和歌山店(南海和歌山市駅前)は今年中に閉店予定。
by N-3899
| 2014-04-29 19:31
| 南海・泉北高速・阪堺
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