先日、近鉄の「京阪特急」<京都~難波>についてレポートしました。
http://naohiko.exblog.jp/16796875/
京阪間直通の珍しい列車として、ほかにいわゆる「堺筋急行」とか、奈良・桜井・和歌山・関西本線(大和路線)経由の列車なども挙げらるでしょう。
さて、ここでは、さらに珍しい京阪間直通列車をいくつか紹介したいと思います。
まず、
関西本線・草津線経由の客車列車<湊町→京都>。SL全盛期の一時期運行されていました。1954(昭和29)年10月の交通公社時刻表によると、湊町5:12発で柘植まで亀山行きと併結、柘植でスイッチバック、奈良・三重・滋賀県を大回りし京都9:52着というものでした。途中、2つの県庁所在地、奈良・大津を通っていることは興味深いでしょう。
もう一つは、JR発足当初に運転されていた福知山線・山陰本線経由の臨時列車。前の記事で紹介した「京阪間直通列車」は東海道本線よりも南側のコースをとる列車ばかりでしたが、今度は北近畿を大回りしているのが特徴です。
まずは、1988年秋に運転されていた、快速〔丹後ビッグループ〕号<大阪発大阪行き>でした。運行経路は
福知山~山陰~宮津~舞鶴~山陰~東海道で、文字通り丹後半島を一回りする大掛かりなもので、全区間の所要時間は10時間以上でした。両方向回りとも運行されました。運用車両はキハ58系だったと思います。
大阪駅から福知山線~豊岡・天橋立・西舞鶴・綾部経由京都駅まで353.8km。同じ大阪駅から東海道・山陽本線で見ると、静岡や広島までの距離に及びますね。宮津線がJRだった時のことで、およそ1年半後に北近畿タンゴ鉄道に転換されます。
似たような経路での臨時列車は翌年1989年春にも運行されました。上の宮津線経由に比べるとスケールは小さいが、快速〔春日局号〕大阪発福知山線・山陰本線経由京都行き(大阪10:20→京都16:00)でした。当時山陰本線は非電化だったので、気動車でした。