一般的にワンマンバスでは、区間によって運賃が異なる場合、「整理券方式」が採用されています。均一運賃のみの運用しか存在しない場合は、整理券発行機が備え付けられていないのが普通です。
均一運賃=非整理券車について、筆者の身近な例でいえば、大阪市営バス、京都市バス、高槻市営バスなど(京都市バス・高槻市営バスは一部例外あり)が、まず思い浮かびます。
京阪バスについては、香里団地営業所管内は全路線均一1区運賃(大人220円)なので、同営業所に所属する車両には整理券発行機が装備されていません。以前は、他の大阪地区営業所(高槻営業所を除く)では、引退の迫った車両に対しては走行距離を極力抑えるためか「1区間運賃のみの運用」に限定し整理券発行機を取り外すのが普通でした。
また、旧・京阪宇治交通(京阪バス)男山営業所でも、需要の多い樟葉・男山団地地区の均一運賃区間のみの運用に限定される車両もありました(長尺車がそれに該当)が、現在は全車両整理券車となっています。なお、京阪宇治交通では、「整理券」の代わりに「発駅券」と案内されていました。
高槻市営バスでは、大半が均一運賃210円ですが、北部の山間部への長距離路線を抱える緑ヶ丘営業所所属車の一部には整理券発行機が備え付けられています。南部地区を主に担当する芝生営業所でも、阪急・JR高槻駅南から成合・川久保の山間部に至る系統のみが唯一整理券発行路線となっているため、そちらも一部車両に整理券発行機が装備されています。緑ヶ丘営業所管内では整理券発行路線が比較的多いので、いっそのこと全車両整理券対応にすれば運用の効率化もできるのでは、と思いますが(それだとカードリーダーも取り付ける必要がある。ちなみに大阪・京都市バスでは均一区間専用車両には入口のカードリーダーが取り付けられていない)・・・