大阪市営地下鉄の
新20系シリーズの一つ
24系。
新20系は、大阪市営地下鉄の冷房化率100%を目標に、1990年代に製造され、第3軌条各路線(御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線)に大量投入されました。
制御方式はVVVF、車体はステンレス(ちなみに、それに先行して製造された20系は、1984~1989年に中央線・谷町線に投入。VVVF制御、アルミ車体。側面スタイルと車内は同時期に順次投入が続いた御堂筋線用10系と同じ仕様)。
新20系は、各路線ごとに21系~25系と分類され、車両番号表記が5桁となっています。
万の位は、全て「20系」を意味する「2」、千の位は路線番号、百の位は車両の形式、それ以下は車両番号を表しています。
21~25系の1~5が、ちょうど「車両番号表記の千の位」に対応しています。
本記事で紹介する24系は、
4号線=中央線用の新20系シリーズの一系列のことです。
1991~1995年にかけて6両編成×11編成順次投入され、非冷房車の30系を置き換えました。
中央線の30系は、1984年より御堂筋線から転入してきましたが、冷房化改造されることなく廃車となり、わずか10年前後のみの活躍となりました。
また、このほか、2005年までOTSという会社が大阪港-コスモスクエア間を運営しており、新20系と全く同じ車両を同社にて2本投入しましたが、大阪市営地下鉄に編入後は24系の51、52編成に変更されました。
その24系ですが、2006年の近鉄けいはんな線生駒~学研奈良登美ヶ丘間開業に向け、中央線車両の対応工事が行われることになり、24系のうち第5~11編成と50番台2編成は谷町線の20系アルミ車とトレードとなりました。
谷町線に転じた24系は22系に編入され、車両番号は50番台が与えられました。
逆に、20系アルミ車は全て中央線に集結され、谷町線では過去のものとなってしまいました。
したがって、現在中央線の24系はわずか4本のみとなり、影が薄くなりました。
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大阪市地下鉄30系
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◎参考サイト
大阪市交通局20系電車(Wikipedia)